2025年4月の活動報告について

いつも、浦野ようたろうオフィシャルサイトを閲覧いただき、ありがとうございます。

4月は、

  • 会派新人研修
  • 会派行政視察
  • 福島市議会 議員定数に関する調査特別委員会
  • 福島市議会 班会議

と4つ取り組んで参りました。

時系列順にお伝えいたします。

「会派新人研修」

会派新人研修②

「視察日程」:令和7年4月9日(水)

「視察先」 :パルセいいざか、摺上川ダム、

「視察内容」:市の保有施設を視察

会派新人同期3名による「パルセいいざか・摺上川ダム」視察

今回は、まずパルセいいざかを訪問し、市の担当課および指定管理者の方々から施設の運営状況について説明を受けました。

■ エントランスホール

「くだものの里・福島」を象徴する桃をイメージし、ピンクを基調とした柔らかいインテリアで統一されています。

訪れる人々を温かく迎え入れるデザインが、施設の第一印象を大切にしていることを感じました。

■ コンベンションホール

最新の音響・照明・映像設備を完備した多機能ホールです。

固定席584席に加え、壁面収納型の可動席1,356席を備えるユニークな構造により、会議、見本市、コンサート、演劇など多様なイベントに柔軟に対応できる設計となっています。

地域資源を活かし、幅広い利用が可能な施設であることに感心しました。

■ ホワイエ

ホワイエは利用者のためのフリースペースとして開放され、展示会や絵画展、教室、パーティーなど、さまざまな用途で活用されています。

自由度の高い空間づくりが、利用者の創造力を引き出していると感じました。

次に、福島市飯坂町茂庭地区に位置する多目的ダム「摺上川ダム」を訪れ、視察を行いました。

以下、ご報告します。

摺上川ダムの概要

摺上川ダムは、福島市飯坂町茂庭地区に建設された中央コア型ロックフィルダムです。

集水面積は160km²、総貯水容量は1億5,300万m³、堤高は105mに達し、地域の豊かな暮らしを支える多目的機能を担っています。

主な役割は、

  • 洪水調節
  • 河川環境の保全
  • 既得用水の確保(かんがい用水、上水道、工業用水)
  • 水力発電

など、福島市の防災・利水の基盤を支える重要な施設です。

主な諸元

  • 集水面積:160.0km²
  • 湛水面積:4.6km²
  • 設計最高水位:EL 308.5m
  • 洪水時最高水位:EL 306.5m
  • 平常時最高貯水位:EL 296.5m
  • 最低水位:EL 245.0m
  • 総貯水容量:153,000,000m³
  • 有効貯水容量:148,000,000m³
  • 堆砂容量:5,000,000m³
  • ダム形式:中央コア型ロックフィルダム
  • 堤頂標高:EL 311.5m
  • 堤高:105.0m
  • 堤頂長:718.6m
  • ダム体積:8,300,000m³
  • 設計洪水流量:2,100m³/s
  • 非常用放流設備:自由越流式(317m)
  • 常用放流設備:オリフィスゲート(3.0m×3.0m×2門)
  • 総事業費:約1,953億円

建設経過

  • 1973年(昭和48年):予備調査開始
  • 1985年(昭和60年):建設事業着手
  • 1994年(平成6年):本体工事着工
  • 2005年(平成17年):竣工
  • 2006年(平成18年):管理移行

約30年以上にわたる大規模事業を経て、福島市の防災・利水機能の中核となる施設が完成しました。

摺上川ダムの役割

①洪水調節機能

摺上川ダムでは、計画高水流量850m³/sをダム地点で最大30m³/sまで調節する「自然調節方式」を採用。

これは、ゲート操作を行わず、洪水吐を通して自然に流入水量を調節し、貯水池に貯める方法です。

【洪水調節の流れ】

  • 平常時:河川環境の維持、かんがい用水・上水道への供給
  • 洪水時:流入量が増加すると、洪水吐から自然に放流量を絞りつつ貯水
  • 緊急時:異常な豪雨時には、非常用洪水吐(自由越流式)から越流し、ダムの安全を確保
  • 出水後:洪水調節容量を確保するため、段階的に放流を行い貯水位を下げる

これにより、摺上川流域および阿武隈川下流地域の洪水リスクを大幅に軽減しています。

摺上川ダムの防災効果

【令和元年・東日本台風(台風19号)の事例】

洪水の概要

  • 期間:2019年10月11日~13日
  • 累加降雨量:約215mm
  • 最大1時間雨量:約27mm(12日23時)
  • 最大流入量:約523m³/s(過去最大)

ダムの効果

  • 大量の降雨をほぼ全量貯留、貯留量は約14,351千m³(東京ドーム約11.5個分)
  • 摺上川下流の瀬上地点では、ダムがなかった場合に比べ約1.96m河川水位を低下
  • 流入量急増時にも、洪水時最高水位(EL 306.5m)を超えることなく安全に調節を実施

摺上川ダムが存在しなかった場合、甚大な浸水被害が発生していた可能性があり、防災拠点としての重要性が改めて浮き彫りとなりました。

福島市議会「真政会」行政視察

会派行政視察①
久留米市で視察


「視察日程」:令和7年4月16日(水)~4月18日(金)

「視察先」 :福岡県久留米市、佐賀県佐賀市、長崎県長崎市

「視察内容」:久留米市→久留米シティプラザについて

       佐賀市 →佐賀駅周辺整備事業の取組みについて

       長崎市 →長崎駅周辺再整備事業の取組みについて

上記の日程において、会派の行政視察で久留米シティプラザ・佐賀市役所・長崎市役所を訪問しました。

「久留米市」

● 久留米シティプラザについて

内容

シティプラザの位置づけについて

整備の背景

・施設設備が老朽化し話題性のある鑑賞公演が開催できない市民会館の建て替えの必要性。

・学会等の受け皿となる施設の不足。

・相次ぐ大型デパートの弊店による中心市街地の求心力の低下。

整備の方向性

・諸課題を補完するホール機能とコンベンション機能を併せ持つ広域の文化・交流促進の中核施設を中心市街地に整備し、文化芸術の振興と街中の賑わい創出による中心市街地の活性化を図る。

基本理念

賑わいと憩いが調和する文化・活力の創造空間

・都市力の向上・発展のため、「心豊かな市民生活の実現」「広域的な求心力づくり」「街中の賑わい創出」を目指し、求心力を象徴するランドマーク施設としている。

施設の概要

ザ・グランドホール

・優れた音響性能を持つ音楽を主目的とした座席数1514席のホール。

久留米座

・演劇を主目的とした座席数399席のホール。

Cボックス

・公演リハーサルや練習、会議、展示会に使用可能な座席数144席の会場。

展示室・会議室・和室・スタジオ

・様々な用途に合わせた部屋。

六角堂広場

・膜屋根を設置した全天候型の広場。

文化芸術振興事業

自主提携事業

・多様かつ上質な文化芸術や久留米ならではの芸術文化事業に加え、裾野を広げる普及事業などを充実させている。

貸館催事

・イベント会社やツアー公演の誘致により市内外から多くの集客のある催事が開催されている。

組織体制

・市直営の運営であることから舞台技術や施設運営、事業制作の所管の課が構成されている。

稼働率

・優れた音響設備での評判は年々高まり、施設稼働率は上昇傾向である。

コロナ時期の落ち込みはあったものの8割ほどの回復傾向をみせ、最大のホールにおいては令和6年で74%の高稼働率になっている。

成果等

 本市においては駅前再開発におけるコンベンションホールの整備にあたり、中心市街地の賑わい創出、広域交流の拠点、経済波及効果などを期待している。

ホールにおける文化芸術の拠点としてのイベントの開催やMICE誘致での高い稼働率と多くの集客を実現する為には特色や使い勝手などの機能の充実が必要である。

この視察で得た知見をもとに、本市の地域特性や実情を踏まえた具体的な政策提言を行い、福島市が持続可能なまちづくりを実現できるよう、引き続き取り組んでまいります。

「佐賀市」

会派行政視察②
佐賀市で視察


●佐賀駅周辺整備事業の取組みについて 

(1)事業の背景と方向性

・SAGAサンライズパークを起爆剤にすること

・佐賀駅周辺の人の流れを活かすこと

・中央大通りの再生にむけて

・佐賀駅を中心に街の南北軸を強化し、賑わいの波及効果を生み出す方向性。

(2)事業の全体像

・第1段階~第3段階に分ける。

第1段階→西友跡地の民間開発(佐賀駅南側)

 施設名:コムボックス佐賀駅前

 開発事業者:大和ハウスリアルティマネジメント㈱

 開業:令和2年

第2段階→公共インフラ整備(都市再生整備計画事業)※佐賀県事業

第1期 令和1年~5年度 事業費2,072.1百万円

    駅前広場(北口・南口)

    道路(市道三溝線歩道空間高質化)(市道駅前中央3・4号線整備)(市道総合運動場西線、高木団地線整備)  (県道佐賀駅古賀線道路空間高質化)

沿線施設(コミュニティ施設整備)(遠藤空間整備)

佐賀市文化会館(西側広場整備)

佐賀駅周辺駐輪場

第2期 令和6年~9年度 事業費214百万円

   道路:市道三溝報道空間高画質化、市道駅前中央7号線、県道佐賀駅下古賀線、道路空間高質化
   沿線施設:駅前まちかど広場

第3段階→民間開発の誘導

 旧西友駐車場敷地の民間開発の誘導

■佐賀駅周辺のまちづくりの課題

 駅前の好立地に関わらず、広大な土地(1ha)が50年近く駐車場としての土地利用が継続されている。

→よって、賑わい、経済効果を生み出し、地域の活性化につながる土地利用を促したい。

■佐賀市の取組み

 ①地権者から一部(約1/3)を取得

 ②他の地権者と共同で敷地全体への民間開発を誘導

  サウンディング型市場調査を令和元年度に実施

  →9事業者が参加(不動産開発・投資、総合建設業、ホテル開発運営、銀行)

これにより、基本方向は、ホテルを核とした民間開発を誘導に決定(開発事業者を公募)

しかし、コロナ禍及び建設費高騰の影響により、公募に至っていない。

■観光客数の推移

 ・コロナ禍以前は、宿泊客と日帰り客を合わせて増加傾向

 ・コロナ禍により大幅に減少

■インバウンドの状況

 ・佐賀県、佐賀市の外国人宿泊客数、九州佐賀国際空港の利用者数は、コロナ禍以前は大きく増加

■宿泊施設の客室稼働率

 ・コロナ禍以前の県内の宿泊施設(シティホテル)の客室稼働率は、約70%まで上昇

■市内の主な宿泊施設

 ・シティホテルの客室数は少なく、佐賀駅から離れた位置にある

■誘導したい機能等

 ・ホテル、駐車場は必須(エコノミー上級~ミドルクラス、350台以上)

 ・飲食機能の誘致も強く期待

 ・佐賀の魅力を発信し、駅周辺の賑わいづくりに寄与する取組みを期待

 ・その他の機能については提案による

 ・土地の利用形態は定期借地とする(借地期間は事業者ヒアリングを踏まえて設定予定)

「参考資料」

・SAGAサンライズパーク

 令和5年5月SAGAアリーナがオープン

  1年で49万人来場、イベント開催67回(スポーツ、コンサート、学会等)

・佐賀駅バスセンターリニューアル

 令和4年10月リニューアル

  乗り場を再編、統一感のあるデザイン、バス会社別の乗り場→行先方面別の乗り場

  ダイヤの見直し(デジタルサイネージで運行情報等をお知らせ)

「長崎市」

会派行政視察③
長崎市で視察


● 長崎駅周辺再整備事業の取組みについて

【説明者】

長崎市まちづくり部長崎駅周辺整備室

【目的】

本市は現在、福島駅東口市街地再開発事業が進行しているが、今後のあり方について平成21年度から20年計画で実施している長崎駅周辺土地区画整理事業の先進事例を学び参考とするため。

【内容】

長崎駅の特徴は新幹線の西端駅であり終着駅・始発駅であるとこから、まちづくりの特徴としては駅周辺整備に併せて連続立体交差事業、新幹線建設の同時施工である。

まず、長崎駅周辺再整備事業は大きく3つに大別され一つ目の長崎駅周辺土地区画整理事業は長崎市が事業主体となり事業費約185億円をかけて区画整理を行い新長崎駅、長崎駅東西広場、県・市の公共施設、駅ビル、ホテル、駅前多目的広場として供している。

二つ目のJR長崎本線連続立体交差事業は長崎県が事業主体となり約529億円をかけて長崎駅から約2.5㎞の区間を仮線方式にて行い4か所の踏切除去、2駅を高架化した。

これにより東西の交通網の円滑化、一体開発が可能となった。

三つめは九州新幹線西九州ルートでJR九州が事業主体となり、武雄温泉~長崎間約66㎞に事業費約6,197億円を投じて整備し令和4年9月開業した。

まちづくりのデザイン調整としては駅舎・駅前広場のデザインを専門家や行政で組織する会議体でデザイン調整を行いそれに基づき整備した。

また、まちづくりの気運醸成、周知についてはシンポジウム・ワークショップ・現場見学会などを適宜開催して実現に努めた。

そして整備が進んでいる中2022年にはまちづくり推進協議会を設立して市内各種団体が会員となり、連携しながら継続的なイベントの開催、清掃活動なども実施している。

また、長崎駅周辺部の宅地価格も70%~150%上昇した。

【成果】
長崎駅周辺での大型事業は公共民間併せて概算事業費で3,976億円を投じる巨大事業によりまちが生まれ変わった。

そのデザインは市の景観・イメージを大切にしながら専門家や行政により調整を行いスムーズかつ緻密なものとなり、事業も予定期間内にスピード感をもって実施された。

その源は行政間のスムーズな連携と専門家の活用そして決断であり、併せて気運醸成による市民からの信頼・期待の高揚である。

事業完成後も市民がまちづくりに継続的かつ積極的にかかわっている。

本市における再開発事業もこのような手法・視点から成功に導かれるよう提言を行う。

議員定数に関する調査特別委員会

議員定数に関する調査特別委員会


「委員会日程」:令和7年4月24日(木)

「委員会内容」:福島市議会議員定数のあり方について

上記の日程において、本市議会の議員定数のあり方について検討・議論しました。

これまでの議論を踏まえて、議員定数に関する調査特別委員長報告(骨子案)及び委員長報告案を検討した。

市民に開かれた、そして市民に近い市議会として責任をもって取り組んでいきたいと思います。

議会報告会・意見交換班会議

議員定数に関する調査特別委員会

「委員会日程」:令和7年4月24日(木)

「委員会内容」:議会報告会・意見交換会の運営について

上記の日程において、議会報告会・意見交換会について確認をしました。

令和7年春季議会報告会・意見交換会 運営要領 

1 目的 

福島市議会基本条例※に基づき議会報告会を実施するとともに、議会報告会終了後、市民との意見交換及び意見聴取を行い、今後の議会活動及び議員活動に資することを目的とする。 

※基本条例抜粋

第16 条第2項 議会は、議会活動及び市政に関する情報を市民と共有するため、議 会報告会を開催するものとする。

第17 条 議会は、市民との連携を推進し、市政の課題に柔軟に対処するため、 市民参加の機会及び市民の意見を市政に反映させる機会を確保しな ければならない。 

第17 条第2項 議会は、市民との意見交換及び意見聴取の場を多様に設けることが できる。

4班に分かれて意見交換会を実施します。

私は、

日時:5月10日(土)14時~

会場:もちずり学習センター2階

市民の方はどなたでも出席できますので、ご都合のいい方はぜひお気軽にご参加ください。

市民に開かれた、そして市民に近い市議会として責任をもって取り組んでいきたいと思います。

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